クソ男だろうが反社だろうが好きなら貫けばいい 前編

ストーリー

※この記事は刺激強めなアングラ系の話が出てくる。ピュアな人種はブラウザバックで。

 

クソ男を好きになったときまわりから、

「そんな男やめなよ」

って言われることがあると思う。

 

SNSで恋愛発信者たちが、

「自分を大事にしてくれないクソ男とは離れよう」

って言ってるのもよく見かけるよね。

 

でも、私は全然やめとけなんて思わない。

なぜクソ男と恋愛してもいいと思うのか。

私にはこんな経験があるからなんだ。

 

下記の記事を先に読んでね。

反社会勢力の男と付き合って、自我を失った話 前編

反社会勢力の男と付き合って、自我を失った話 後編

 

未練地獄

Hくんと同棲していたヤクザの事務所から脱走した後、実家に戻ることはできず一人暮らしを始めた。

 

毎日泣き暮れる日々。

初めて抱く孤独感。

 

最愛の彼との別れで、淋しさに押しつぶされそうだった。

Hくんにとって私は、

お金をくれるATM女で、

都合よくセックスできる無料風俗嬢。

 

そこに愛は1ミリもなかった。

 

そんな付き合いがツラすぎて脱走したのに、頭に浮かぶのはHくんとの幸せだった日々。

 

離れたらいい思い出ばかりが浮かんでくる。

失恋後に思い出が美化されるのはよくあること。

 

でもHくんが私をどう思っているかより、

私がHくんとどうしていきたいのかを考えるようになっていた。

 

Hくんにとって私は大事な存在じゃないもんな。

そんな男と一緒にいても私が幸せになれない。

と冷静にも考えた。

 

だけど次第に、

いや、Hくんも離れて私の大事さに気づいたんじゃ…

やり直したいのに強がって連絡してこないだけかも。

 

と、妄想の中でHくんは私がいなくて淋しい男キャラになった。

そして妄想が現実なんじゃないかと思うようになっていた。

 

完全にメンヘラの特徴を再現。

 

そして別れてから2週間が経った頃、妄想だけでは限界がきた。

 

〝やっぱりHくんと一緒にいたい〟

衝動に駆られHくんに電話をしていた。

 

ATM兼オナホ女再誕

私「もしもし」

Hくん「おう、久しぶり」

 

私「そうだね、ちょっとさ…会えない?」

Hくん「…いいけど」

 

この電話の2日後にHくんは私の家にきて…

元サヤに戻った。

 

淋しさに完全敗北。

ATM兼オナホ女再誕。

 

戻っても私たちの関係性は前と同じ。

でも、私はそれで良かった。

 

離れて分かったのは、

私にとってHくんが必要

だということ。

 

好きと言ってくれなくても、

自分都合でフェラを求められても、

手を繋いで歩くラブラブなデートができなくても、

離れるよりは100倍マシだった。

 

気持ちが冷めて別れたわけじゃない。

 

Hくんを愛し抜ける強さがなく、

自分の意思を伝える勇気がなかっただけ。

 

中途半端な関係を、中途半端に終わらせてしまった。

 

だから、

同じ過ちを繰り返したくない想いが強かった。

 

完全に狂ったHくん

Hくんが家に来たときのこと。

突然、

「電気消して!静かにしろ!そのまま動くな!」

と言われた。

 

なになに?!

急にどした??!!

映画でしか聞いたことないぞ、そんなセリフ(笑)

 

Hくんは悪者から追われて身を潜める、アクション映画の主人公ばりに外の様子を伺っていた。

 

「おまえ何者だよ!(笑)」

ってツッコミたかったけど、真剣だったから従ってみることにした。

 

「あいつらに追われてんだよ、やべーから」

と言うHくん。

 

「あいつらって誰よ?!」

とまたまた全力でツッコミたかったけど、ガチで焦ってるから黙ることにした。

 

ヤクザだから他の組と争いごとがあったのかも…。

とも考えた。

 

冗談なのか本気なのか。

見守ることしかできなかった。

 

30分ぐらいエセアクション映画のような、緊迫した状況が続き…

Hくんは「もういなくなったな」と言って電気をつけた。

 

いや、最初から誰もいなかったでしょ。

私の30分返せ。

 

こんなのに付き合ってたらお腹すいた。

と思ってインスタントラーメンを作り始めると、

Hくんが

「それを食べさせようと仕向けているヤツがいる」

と言ってきた。

 

私は意味不明すぎて半笑いになりながら

「どういうこと?」と聞いたら、

「はぁぁ、おまえ分かってねーな」

と呆れられた。

 

私がインスタントラーメンを食べるのは、誰かの陰謀らしい。

陰謀のままに食べるよね。

 

こうした理解不能なHくんの挙動は、数日後に理由がわかった。

 

人間をやめたHくん

Hくんは私の家にくるなり突然、

「こんな俺をおまえは嫌いになる」

と言って何か準備をし出した。

 

注射器

白い粉

…シャブ(覚醒剤)だった。

 

Hくんは私の目の前でシャブを注射し出した。

 

シャブ愛用者の女友達が言っていた。

「シャブをキメてセックスすると、潮吹きっぱなしで快楽の絶頂が楽しめるよ」と。

これをキメセクと言うらしい。

 

他にも幻覚や妄想が現れたりもする。

Hくんは完全にこれ。

 

シャブを打ち終わり、

「な、嫌いになっただろ、最低って思っただろ」

と顔をしかめながら言った。

 

驚いたと同時になぜか涙が出てきた。

けど、冷静な自分もいた。

 

最初は分からなかった。

 

なんで最低だと思われることを、わざわざ私に見せてくるのか。

なんで嫌われるようなことをするのか。

分からなかった。

私はHくんの目をジッと見た。

 

すると、

Hくんの冷めた目の奥に、淋しげな感情が見えた気がした。

 

・・・・・分かったよ。

 

Hくんは、最低でクソで底辺な自分を受け止めてほしかったんだね。

 

私、ずっと自分のことしか見てなかった。

自分のことを受け止めてくれないって嘆いていたけど、

Hくんも同じ気持ちだったんだね。

 

そして、

私はひとこと

「嫌いにならない」

と伝えた。

 

99%の人が理解できないだろうけど、

愛する人が犯罪者であっても、

自分の覚悟次第で彼のすべてを愛することができると、

知った瞬間だった。

 

自分でも不思議だったけど、

初めて相手のすべてを受け入れられたと実感した。

 

愛し抜く覚悟を決める

Hくんが私の目の前でシャブを注射したとき、

「俺と別れた方がいい」

とも言ってきた。

 

もちろん私の答えは

「別れない」

 

だって、Hくん以外もういらないから。

素直にそう思えた。

 

私は出会った頃に、Hくんの地位や権力だけ見て、数量限定のハイブランドのような特別な男だと思った。

 

でも今は、

こんなクソで刺激的で私をハマらせる男、

もう二度と現れないと思った。

 

希少性ありすぎでしょ。

 

そんな男にどハマりしてしまったんだから、

後悔しないように愛し抜くと覚悟を決めた。

 

そして、どんな犯罪行為があっても受け入れる覚悟も決めた。

 

Hくんが家に刃渡り30cmほどの短刀を持ってきたことがあった。

「預かっといて」

とおもちゃの短剣をもってきたかのように言われたけど、

私もふつうに「わかったよー」

と言ってクローゼットの中にしまった。

 

銃刀法違反?何それ??

 

ヤクザの女でいるなら、違法行為はすべて合法として受け入れないとね。

 

覚悟の証

ヤクザの女でいる覚悟の証として、5箇所刺青を入れた。

 

Hくんが左手の薬指に、梵字と言われる刺青を入れてたから真似して入れた。

婚約指輪みたいじゃん。

 

左手の薬指に梵字を入れた日はテンションが上がり、

「見てみてー!私もHくんと同じ場所に梵字入れたー!」

とHくんに見せびらかした。

 

Hくんの反応は

「ふーん」

のみ。

 

塩。

 

そんなHくんにはもう慣れていた。

慣れていたけど…

同棲から脱走したときのように、またいつ精神崩壊するか分からない。

 

刺青を入れた根っこの想いには、

Hくんと一緒にいられる強さが欲しかった。

 

同棲してたときから発症している、動悸と吐き気はずっと治らなかった。

病院に行ったら自律神経失調症と診断された。

 

そのことをHくんに話すと、少し心配してくれた。

おまえが原因だよ、

と思ったけど嬉しい。

 

普段は塩、たまに砂糖、という態度はまさにDVモラハラ男の特徴。

 

でも、私はDVモラハラ男だと思わなかった。

一緒にいろいろ話せる時間が楽しい。

 

それにしょっちゅう私の家に帰ってくるってことは、

〝自分の帰る場所〟だと思ってくれてる。

 

何をしてようが、帰る場所になれてるならそれでいい。

 

愛し抜く覚悟を決めたなら、

簡単に離れようとは思わない。

 

賢者タイムに抱きついて嫌がられても、

「は?抱きつかせろや!」

ぐらい強気でいればいい。

 

相手がどんな態度でも、

自分の気持ちや求めることは曲げなくていいの。

 

同棲してたとき私が精神崩壊したのは、

Hくんを失いたくなくて自分の気持ちを抑え込み、

下手に出ていたことが原因だった。

 

でも全然関係ないんだよね。

 

自分の気持ちをガンガン出しても、

自分のやりたいことをガンガンやっても、

相手と離れないと決めてるんだから。

私は私がやりたいことをやる。

 

好きな人の言いなりになっても、長く一緒にいられない。

 

「相手に嫌われるんじゃないか」

って恐怖心が自分を抑え込む原因にもなってたけど…

 

そもそもHくんについていける女が、圧倒的に少ないことに気づいた。

 

いや、私しかいない。

 

だから、Hくんにとってめっちゃ貴重な存在じゃんと思えた。

 

クソ男もどの女とでも付き合うわけじゃないし、

自分も誰とでも一緒にいる覚悟をもてるわけじゃない。

 

一緒にいる時点でお互いが特別な存在になってるんだよ。

 

だから自信をもって、とことん自分の気持ちを貫けばいい。

それが後悔しない恋愛になる。

 

後編へ続く

 

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