反社会勢力の男と付き合って、自我を失った話 前編

ストーリー

ヤクザとの出会い

15歳の頃からヤンキーと付き合うことが多かった。

世の中の大人や常識に反発するのがかっこよくて、強い男だと思っていたからだ。

私自身はそんなに荒れていた自覚はないけど、世の中的にはヤンキーと言われる部類だった。

 

ヤンキーやチンピラの友達が多かったから、ヤクザと関わることもあった。

でも、ヤクザは悪を極め過ぎて違う世界の人って感じがして…。

恋愛対象には入っていなかった。

 

ヤンキーやチンピラは、ヤクザと密接な関係があったりする。

暴走族のケツもち(バック)にヤクザがいたり、チンピラはヤクザと一緒にしのぎ(仕事)をしたりする。

 

そんな私がヤクザと付き合ったのは19歳のとき。

チンピラの男友達から紹介された26歳のヤクザHくん。

初めてHくんを見たときは衝撃を受けた。

 

任侠映画に出てくるような、かなりいかつい見た目を想像していた。

…なのに、プーさんみたいで拍子抜けした(笑)。

 

プーさんが173cmになって、少し筋トレしたような見た目。

無邪気な笑顔で、穏やかな口調で話す人だ。

 

会った場所は、組の事務所の2階に住んでいるというHくんの部屋。

 

部屋に入るなり名刺を渡された。

〝F組 若頭 H〟

 

私「若頭ってなに?」

Hくん「組長から2番目の地位だよ」

 

通常若頭になるには、組に多額のお金を納められるシノギ(お金稼ぎ)がうまい人や、若い衆(部下みたいな人)からの人望が厚い人が選ばれる。

構造上は一般企業と変わらず、ヤクザも企業みたいなものなのだ。

 

26歳の若さでそんな地位にいるんだ、すご。

それだけで私の恋愛温度計が急激に上昇した。

 

Hくん「今まで少年院や刑務所に入ってる年月の方が長かったんだよね」

私「そうなんだ(笑)。何で入ってたの?」

Hくん「暴行が多かったな。喧嘩無敗」

私「リアル版クローズだね(笑)」

 

ヤンキーやヤクザのステータスの一種に、喧嘩の強さがある。

強いヤツは一目置かれる存在になるのだ。

 

喧嘩が強く権力のある地位にいるHくん。

 

私は”ほんまもんの強い男だ”と認定した。

 

Hくん「くちくはどれくらい彼氏いないの?」

私「半年くらいかなぁ、Hくんはどれくらい彼女いないの?」

Hくん「2年くらいかな」

 

ソファに並んで座っているHくんの距離が、いつの間にか近い。

私の腰に手を回してきたHくんは、間違いなく私を落としにかかろうとしている。

 

このままベッドインするのか。

いやでも、少し焦らそうか。

でもどんなセックスをするのか気になる。

いや、ヤクザの事務所でいきなりおっぱじめるのは…。

 

と、現実と妄想の狭間をウロウロしていると、Hくんから切り出された。

 

「この後、急きょ組長と出かけることになったんだよね」

 

私と昇天の世界へ出かけんのかいぃ。

 

私の妄想は天に召され、その日は雑談を楽しみバイバイ。

 

帰りながら、

・初めて恋愛対象としてみたヤクザ

・ヤクザなのに穏やかというギャップ

・若くして持つ地位と権力

というHくんの魅力に興奮していた。

 

ヤクザとの関係が進展

2日後Hくんから「また会おう」と連絡がきた。

 

ベッドインのチャンスきたー!

 

テンション爆上がり。

この前焦らされたことで、エロスイッチがオンになっている。

早々に会う日を設定し、Hくんの部屋で会うことになった。

 

Hくん「今日はゆっくりできる?」

私「うん、大丈夫だよ」

 

Hくん「良かった。酒でも飲まない?」

私「いいね!飲もう!」

 

酒好きだというHくんの部屋には、チューハイ・ビール・焼酎など数種類のお酒があった。

私は氷結のレモンを飲みながら、Hくんをどうやってものにしようか、と考えていた。

 

4本目で酔いが回ってきて、性欲や恋愛感情が溢れ出てくる。

 

私の本能が理性を上回り狩猟体勢に入った。

 

「Hくんの横に座ろうっと」

横に座った私の腰に手を回すHくん。

私はHくんの太ももの内側に手を回す。

 

私「Hくんのこと…良いなって思う」

Hくん「俺もくちくのこといいなって思うよ」

私「ほんとに?!それって…」

 

Hくん「あー眠くなってきた」

私「なんでー!話の途中!」

 

Hくんは重要な言葉を言わず焦らしてくる。

付き合うか付き合わないかのやり取りが、恋愛の醍醐味なんだよな。

 

ふと、私が無言でHくんを見つめたとき。

Hくんから

「付き合おうか」

と私が欲する重要な言葉を言ってくれた。

 

「うん!」

嬉しすぎてHくんに抱きついた。

 

こうなったらもう止まらない。

激しいディープキスから始まり、Hくんの手が私の服の中に入ってくる。

 

「ベッドにいこう」

Hくんから言われベッドイン。

 

服を脱いだHくんの肩には、任侠映画に出てくる人のような刺青があった。

それを見て私はさらに興奮する。

 

普段穏やかなHくんは、セックスの時はSになった。

体がドMの私にはそれが良い。

 

服とブラをまくり上げられ、胸から攻められる。

口も指も刺激強めでイジられて、敏感に体が反応してしまう。

 

スカートもまくり上げられ、パンツをずらし陰部を口と指で掻き回される。

レイプっぽいような感覚になり、それがなおさら私を興奮させる。

 

手を歯がいじめにされながらの挿入は、興奮し過ぎて気が狂うかと思った。

 

こうして、刺激的に身も心も結ばれた。

 

結婚願望が芽生える

Hくんと付き合ったことにより、〝権力や地位のある強い女〟になったと思った。

 

私の後ろにはヤクザがいる。

そこらへんのヤツらが私に楯突くと、ヤクザが出てきて痛い目に合わされるのだ。

 

そんな女になれたことが快感だった。

 

〝ギャップ・強い男・地位〟があるこんな男、逃したら一生付き合えないんじゃないかと思った。

 

まるで数量限定のハイブランドのような男。

 

大量生産のノーブランドより、世界に一つしかないハイブランドでしょ。

私にはそれぐらいの男じゃないとね。

 

特別な男と付き合い、特別な女になりたかったのだ。

 

そして付き合って1ヶ月ほど経った時。

私の中で特別な気持ちが芽生えてきた。

 

これ以上の男は現れないよな。

ガッチリ繋ぎ止めておかないとな。

もう結婚してしまいたい。

そうだ、同棲しよう!

 

これ以外ないと思い込み、思い立ったら即行動。

 

「Hくんと一緒に住みたいなぁ」

突然の提案に少し驚いた様子のHくん。

 

でも、すぐに笑顔になり

「組の事務所だから組長に聞いてみるわ」

と言ってくれた。

 

2日後、組長はOKを出してくれて同棲決定。

「私って世界一幸せな女よね!」

と嬉しさが隠しきれず、1人でいてもニヤけていた。

 

こうしてHくんとのスピード同棲生活が始まった。

 

彼氏との同棲生活は初めてで、毎日が楽しかった。

仕事や遊びから帰ってきたら愛する男が部屋にいる。

 

一緒にお風呂に入ったり、毎日セックスしたり、お互いの時間が空いたら気軽に一緒に出かけたり。

同棲してマジで良かったぁ!と、私は幸せの絶頂を味わっていた。

 

でも、幸せの絶頂は長くは続かなかったのだ…。

 

後編へ続く

 

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