女体を仕事にして闇堕ちした話

ストーリー

男は脳みそがちんこ。

女をセフレにしたりヤリ捨したり、何股もしたりするような男にはこんな揶揄をする。

まぁ、まったくその通りだと思う。

そんな男の脳みそをハックしたのが性ビジネス。

性欲を掻き立てられるものにはお金を惜しまないのが男。

性ビジネスに足を踏み入れた女は、お金と引き換えに心が壊れる。

私の場合も同じだった。

 

セクキャバデビュー

19歳の時にセクキャバ(セクシーキャバクラ)デビューをした。

セクキャバは〝生のおっぱいを楽しめてキスもできるキャバクラ〟だ。

中途半端に悶々とさせられる飲み屋。

大半の客はこの後スッキリできるお店に行ってるんだろうなぁ、と思っている。

 

ラウンジやクラブ、キャバにスナック。

飲み屋で働いても性に合わず転々としていた。

そんなときに友達のK子から、セクキャバで働いてるという話を聞いたのがきっかけで足を踏み入れた。

 

K子は接客は楽勝だと言う。

「おっぱいは触らせたり舐めさせたりするけど、嫌なことは拒否すれば大丈夫」

「私キスは苦手って言ってあまりしてないけど問題ないよ」

「ハッスルタイムっていう時間以外はふつうに喋ってるだけだよ」

聞いてると確かにイージーな仕事に思えた。

 

ちなみにハッスルタイムとは、一定時間になると店内を暗くしてイケイケな音楽と店長の「ヘイヘイヘイ!はぁどっこい!はぁよいしょ〜!」というかけ声をBGMに、全員がエロいことをする時間だ。

クラブとお祭りが混ざったようなカオスな雰囲気。

女の子が客の上にまたがり、おっぱいを堪能したりキスしたりするのに集中する時間。

おっぱいとキスのためにそこまでするのは笑える。

「実際に見てみなよ!」と言われK子のお店で体験入店となった。

 

お店から支給されたセーラー服のコスプレを着ていざ接客。

初めてのことだらけでふつうにきょどってたと思う。

「今日初めてでよくわかんなくて」

「新人だから優しくしてね」

と言うと、客はちょっとおっぱいを触るだけだったり、ちょっと舐められるだけだったりした。

このパワーフレーズを使ったおかげで、拒絶するような行為はゼロだった。

 

「チョロいじゃん」

 

本格的に女体を武器にした仕事を始めることになった。

 

客と体の関係をもつ

仕事とは言えど、おっぱいを攻められるとムラムラしたり濡れたりはする。

たまーに若いイケメンが来ることもあり、その時はただのメスとして楽しんでしまうこともあった。

 

ある日ついた客が5歳くらい上の山崎育三郎系のイケメンだった。(以降、山崎さんw)

「超イケメン!ラッキー!」

会話をしていても穏やかな優しい感じ。

出会いが合コンだったら良かったのに。

 

気分が良くていつも以上にお酒が進み、ハッスルタイムはただのメスになってしまった。

酔いに任せて自らディープキス。

すると山崎さんが私の乳首を指と舌で刺激してきた。

完全に濡れてきた。

山崎さんは私の興奮具合に気づいたのか、小声で「下も触っていい?」と言われた。

セクキャバは下を触らせるのはNG。

 

でも…我慢できなかった。

 

「うん…」

 

ピチャピチャという音と共に

「あっ…」

と思わず声が漏れてしまう。

けど、大音量の音楽のおかげでかき消された。

「すごく可愛い。今度続きしよ?」

お誘いにOKし連絡先交換をした。

 

1週間後、山崎さんと居酒屋に行った。

「付き合って3年になる彼女いるんだよね」

何の悪びれもなく言う。

ちょっとショックだったけど、まぁこれだけイケメンなら当然だよな。

 

山崎さん「ここ数ヶ月は会うの月1,2ぐらいでさ、なんとなく付き合ってる感じなんだよね」

くちく「でも好きなのは変わらないんでしょ?」

山崎さん「ん〜、よくわからないんだよね。くちくみたいな可愛い子がいるといいなって思うし」

くちく「え〜、そういうの誰にでも言ってそう」

山崎さん「いや、俺お世辞とか言えないし」

 

山崎さんはまんざらでもないことを言ってくる。

モテる男はこういうのが上手いんだろうな。

 

実際に期待してしまう自分がいた。

チョロすぎ。

 

ただ、彼女と別れるつもりがなくても関係ない。

私の子宮は山崎さんを欲している。

2人とも酔っ払いながら山崎さんの家へ向かった。

向かってる途中に衝撃的なことを言われる。

「友達とシェアハウスしてるんだよね」

それ先に言えよ。

いや…あえて言わなかったんだろうか。

友達がいるとわかったら断られるかもしれないもんな。

もしかすると友達も参戦して3Pになるのかもしれない。

私3Pする心の準備できてないんだけど。

乱交系のAV観ておけばよかった。

ラブホに変更しようと思っても近くにないし…。

何より子宮の疼きが収まらないまま帰ることだけはできない。

よし、なるようになれ。

考えるのが面倒になった頃に到着。

 

乱雑に物が置かれた2LDKの部屋。

とても静かで友達がいるようには思えなかった。

「友達は隣の部屋にいるけど、勝手に入ってこないから気にしないで」

いや、3Pがおっぱじまるんじゃないかとヒヤヒヤしてますが。

私のヒヤヒヤをよそに山崎さんがキスをしながら押し倒してきた。

お互いこの日まで我慢していた欲が暴走し始めた。

 

乳首を舐め回され、いつも以上に敏感に感じる。

首、お腹、背中、お尻、太もも、舌を使いながらたくさんキスをしてくる。

それだけであそこから蜜が垂れてきた。

「あ…アァァ…んん…」

友達に気をつかって声を抑えるのが大変だった。

山崎さんは私のあそこを舐め始めた。

「すごい…たくさん出てるよ」

恥ずかしさと興奮でまた蜜が溢れ出す。

指を入れられ掻き回されると、グチュッグチュッと音が部屋中に響き渡る。

友達のことを気にしていたけど、もうどうでもよくなっていた。

 

山崎さんは私のあそこを触りながら、大きくなった肉棒を目の前に出してきた。

これが私の中に入ると思うと嬉しくてたまらない。

夢中で咥えた。

「ねえ、もう無理」

肉棒が私の中に入ってきた。

「あぁっ!はぁぁ…」

気持ち良すぎて何も考えられない。

肉体がぶつかり合う音、蜜の音、喘ぎ声、吐息。

官能的な音が部屋中に響き渡る。

 

「やば…こんなに気持ちいいの初めてだよ…」

「すごい締まる…我慢…できないかも」

山崎さんが私で気持ち良くなってる。

私の存在が肯定された気がした。

快感がグングン高まり、体が弓なりに反ってきた。

「アアーッ!気持ちいい…!ああん…そこ…いいっ!」

オーガズムが頂点に差し掛かろうとしたそのとき…。

 

ドンッ!!ドンッ!!

 

隣の部屋から壁を叩かれた。

 

「怒ってるね(笑)」

山崎さんは小声で笑いながら言った。

完全に隣に友達がいることを忘れていた音量だったわ。

友だちは参戦してくるどころか中止を求めてきた(笑)

これが本当の壁ドンだよな。

 

布団をかぶり声と音を抑えながらもオーガズムは頂点に達し、

「もうダメ…イクよ…」

「う…ん…ハァ…アアっ!」

2人で果てた。

山崎さんは優しくキスをしてくれた。

 

ワンナイトの女

山崎さんともっと関係を深めたいと思った。

もっと私を欲してほしいと思った。

あの夜から3日後。

私から

「何してるの?」

とメール(当時はLINEがなかった)を送ると、

「友だちと飲んでる」と返信がきた。

 

でも山崎さんから

「会おう」

とは言われない。

 

「◯日は空いてる?遊ぼうよ!」

と送っても、

「ごめんその日は予定あるんだ」

と返される。

 

2日おきにメールを送っていたら、とうとう返信が来なくなった。

電話をしても出ない。

何度もメールのセンター問い合わせをする。(メール時代はサーバーにメールが溜まってるかもしれないから問い合わせをしていた)

 

メール受信なし…か…。

 

あんなに刺激的な夜を過ごしたのに、私ともう会いたくないんだ。

 

山崎さんにとって私はワンナイトの女なんだ。

私のこと気に入ってると思ったのに。

いっぱい可愛いって言ってくれたのに。

すごく気持ちいいって言ってくれたのに。

 

全部、嘘だったんだ。

 

部屋で1人、力なくベッドに横たわり天井を見つめていたら、涙が頬を伝った。

 

「寂しい…誰か私を求めてよ…」

 

誰かに求められたかった。

1人でいると、孤独感が心臓を握りつぶしてくる感覚だった。

 

私、山崎さんから求められたいわけじゃなかったみたい。

そもそも2回しか会っていない男を好きになるわけない。

自分の孤独や寂しさを埋めてくれる存在が欲しかっただけだ。

友達や家族ではなく、男に埋めて欲しかった。

その手段がセックスだった。

いわゆるセックス依存ってやつだ。

一時的にでも、セックスしているときは孤独や寂しさを感じずに満たされる。

たとえその場限りでも現実逃避をしたかった。

当時の私には、セックス以外で満たされる手段がなかった。

 

心が蝕まれていく

この仕事を始めて3ヶ月経ってから、家に帰ると心にぽっかり穴が空いたような虚しさが待っていた。

DNAレベルで拒否するような客にも、おっぱいを提供しなければならない。

キスを求められたら、ディープキスは免れても唇を重ねなければならない。

最初はイージーな仕事だと思ってたけど、思った以上にストレスが溜まっていった。

 

1人暮らし。

彼氏もいない。

寂しさも掛け合わさって、勝手に涙が出ることが増えていた。

 

泣かない日は眠れないことも増えてきた。

そんな毎日に疲れてきて、とにかく涙を止める方法はないかと考えていた。

他に気をそらせる強い刺激があればいいんじゃないだろうか。

 

強い刺激…痛みだ。

 

痛みなら気をそらせるかもしれない。

初めは腕をつねったり、爪を立てて握ったりしていた。

でも少し手加減してしまう自分がいて、あまり効果はなかった。

手加減せずに手っ取り早く痛みを感じられる方法。

いろいろ検索していると「これだ」と思うものが出てきた。

 

切っちゃえばいいんだ。

 

フルーツを切るような軽い感覚で、リストカット(リスカ)を試した。

リスカをしたら痛みが勝り涙が止まった。

流れてくる血を見てると不思議と心が落ち着く。

後から知ったけど、痛みで脳内麻薬が出るかららしい。

やっと精神安定剤を見つけたと思った。

 

手首を切るときにためらいはなかった。

物理的な痛みより、心の痛みの方が耐えられなかったからだ。

これ以上心も自我も崩壊したくなかった。

 

定期的にリスカをしていると傷跡が気になってきた。

仕事のコスプレは半袖しかないから、サポーターで隠すようになった。

リスカしてるってバレバレかな…。

でも、そんな私を誰かが気にしてくれるかもしれない。

病んでる自分に酔ってる気がした。

典型的メンヘラかまってちゃんだった。

 

店長と体の関係をもつ

店長は26歳で高身長イケメン、ノリが良くフレンドリーな人だった。

なんでも話しやすくて仲が良かった。

店長なら私のことわかってくれるかもしれない。

不眠症になっていることや、リスカをするようになったことなどをぶっちゃけた。

 

「そんなツラい状況だったんだな。俺も不眠症なんだよ。まじでメンタルやられることばっかりだよな!少しはくちくの気持ちわかってやれると思う」

店長はドン引きすることなく理解してくれた。

やっぱり話してよかった。

身近に自分のことをわかってくれる人がいると安心感が得られた。

 

ある日2人でごはんへ行くことになった。

2人ともいい感じに酔っ払ってじゃれ合っていたら、

「今日彼女いないし2次会うちこない?」

と言ってきた。

 

くちく「え〜いきなり彼女帰ってくるとかない?修羅場勘弁だよ」

店長「ないない。県外行ってるから」

くちく「それなら…いいよ」

 

店長には同棲してる彼女がいる。

また彼女もち。

引き寄せてるのか私。

 

悪い男だなぁと思いながらも、今1番私を理解してくれている店長に…抱かれたいと思った。

 

部屋に入り、これからセックスするんだとわかっていながらも、そういう目で見てなかった分ぎこちない自分がいた。

ソファに座ってもソワソワして、意味もなくどうでもいい話を投げかけていた。

 

すると、店長から肩に手を回して抱き寄せてキスをしてきた。

少し照れ臭さもあったけどスイッチオン。

メスになった。

 

くちく「電気消そうよ、恥ずかしい」

店長「くちくの全てが見たいから消さないよ」

 

店長はSなんだ。

それがまた興奮する。

 

濃厚な前戯から挿入し、30分ほど経ってもイク気配がない。

店長「ごめん、今日はイケないっぽい」

くちく「うん、いいよ」

男ってそのときの体調やメンタルで左右されるから大変よね。

 

その後店長は優しく抱きしめてくれて、温かい腕の中で眠った。

抱きしめられるだけで、こんなに落ち着くんだ。

 

店長の心臓の音が聞こえた。

その一定のリズムが、私の荒れた心を鎮めてくれた。

きっと、自分を唯一理解してくれる人だからこそ、安心できたんだと思う。

山崎さんのときにはまったく感じなかった安心感だった。

 

改めて思った。

自分がイクとか相手がイクとか、快感だけじゃない。

セックスで自分が求められている、存在していることを実感したいのだと。

でも、この日は肌の温もりだけでも満たされるんだと知った。

 

店長と体の関係になったのは1回きり。

仕事場では変わらずの関係。

それでも特別な存在になっていて、出勤が億劫でも店長の存在が支えになっていた。

店長がいたからこそ、セクキャバを続けられていたと思う。

 

女体を仕事にしてわかったこと

セクキャバは7ヶ月ほど働いて辞めた。

性欲をうまく利用したエンタメの世界だった。

男はセックスができなくても、性欲を刺激される非日常を味わいたい生き物。

それ自体は否定しない。

 

ただ、強制的に気持ち悪いおっさんに体を触られるのは、自分の中の綺麗な部分が少しずつ汚染されていく感覚だった。

口臭がキツくても、体臭がくさくても、脂ぎった顔でも、拒否はできない。

こんなのを楽しい♪と思ってやれる女は、1000人中1人いるぐらいの確率。

だけど、手っ取り早くお金が稼げるがために沼ってしまう。

中毒性がある仕事だ。

 

私の場合、元々寂しさや孤独感が強いメンヘラだった。

そんなときにセクキャバデビューしたもんだから、メンタル崩壊は当然のことだった。

 

女体を武器にするのは簡単。

でも、気づいたら「私の価値=体」になっていた。

 

体の関係でしか繋がっていないセフレも似たようなものだと思った。

 

性欲のみ解消できればいい。

心の繋がりはゼロ。

彼女にしてもらえない。

利用されるだけの女。

鬱。

 

女体を差し出しているけど心は蝕まれる。

唯一マシなのは、セックスしたいと思う男を相手にするということのみ。

 

割り切れない女がセフレになったら病むだけ。

ましてやメンタルが落ちているときは地獄をみる。

 

女体を使うのは簡単だけど、闇堕ちもセットなんだとわかった経験だった。

 

なのに・・・・・

 

この後、さらにディープな世界へと足を踏み入れることになった。

 

 

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